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09月16日-05号

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  1. 笠岡市議会 2020-09-16
    09月16日-05号


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    最終取得日: 2021-05-05
    令和 2年  第 6回 9月定例会        令和2年第6回笠岡市議会定例会会議記録(第5号)             令和2年9月16日(水曜日)〇議事日程   午前9時30分開議  日程第1 一般質問個人質問)       ・16番  森 岡 聰 子 君       ・ 5番  山 本   聡 君        ──────────────────────〇本日の付議事件  上記議事日程と同じ        ──────────────────────〇出席議員(19名)   1番  坂 本 亮 平 君         2番  桑 田 昌 哲 君   3番  真 鍋 陽 子 君         4番  栗 尾 典 子 君   5番  山 本   聡 君         6番  大 本 邦 光 君   7番  大 山 盛 久 君         8番  齋 藤 一 信 君   9番  東 川 三 郎 君        10番  仁 科 文 秀 君  11番  大 月 隆 司 君        12番  藏 本 隆 文 君  14番  原 田 てつよ 君        15番  妹 尾 博 之 君  16番  森 岡 聰 子 君        17番  山 本 俊 明 君  18番  天 野 喜一郎 君        19番  奥 野 泰 久 君  20番  藤 井 義 明 君        ──────────────────────〇欠席議員(1名)  13番  樋之津 倫 子 君        ──────────────────────〇説明のため出席した者の職氏名  市長    小 林 嘉 文 君      副市長   松 浦 良 彦 君  教育長   岡 田 達 也 君      政策部長  山 岸 雄 一 君  教育部長  井 上 洋 一 君      総務部長  辻 田 尚 史 君  危機管理部長森 山 祐 武 君      健康福祉部長清 水 輝 一 君  市民生活部長森 山 一 成 君      こども部長 中 嶋   徹 君  建設部長  佐 藤 博 之 君      上下水道部長河 相 裕 三 君  産業部長  石 田 輝 宏 君      市民病院管理局長                             水 田 卓 志 君  消防長   松 尾 勝 明 君      総務課長  塚 本 真 一 君        ──────────────────────〇事務局職員  局長    長 野 浩 一 君      次長    宮   恭 子 君  議事調査係長長 安 剛 伸 君        ──────────────────────            午前9時30分 開議 ○議長(藤井義明君) おはようございます。 ただいまの出席は19名です。定足数に達しておりますので,これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は,タブレットで御確認願います。 これより日程に入ります。        ────────────────────── △日程第1 一般質問 ○議長(藤井義明君) 昨日の仁科議員に対する答弁で誤りがあり,訂正の申出がありましたので,これを許可します。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) おはようございます。 昨日の仁科議員の空き家問題についての答弁の中で,建物は将来的に減価償却がゼロになり,固定資産税も0になると申し上げましたが,家屋の経年減点補正率は最終的には2割になり,評価額が20万円未満であれば免税点未満となり固定資産税も0になるに訂正させていただきます。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 日程第1,一般質問を行います。 通告順に個人質問を許可します。 質問時間は1人30分以内です。 まず,16番森岡聰子議員の質問を許可します。 16番森岡議員。(拍手)            〔16番 森岡聰子君 登壇〕 ◆16番(森岡聰子君) 皆さんおはようございます。 コロナウイルス感染症という言葉を耳にしてから以後,自分自身の生活を振り返りますと,一番に地域の人たちといろんな活動で顔を合わせていましたが,今はほとんど会うことがありません。私は自分に与えられた仕事は辛うじて頑張らなければとの思いで動いておりますが,旧知の友は集まることがほとんどなく,最近ではもう出ていくのが大儀なあとぼやいております。 しかし,100年時代を迎えた今,気持ちを切り替えて新しい生活様式に溶け込み,乗り切っていかなければ,このような思いの下,議長のお許しをいただきましたので,質問に入ります。市民の皆様が元気が出るような答弁を期待しておりますので,よろしくお願いいたします。 1項目め,新型コロナウイルス禍による市政への影響について。 コロナ禍による新しい生活様式の中で,医療・福祉・教育・雇用等,生活全般に見直しが求められている現況について,本市としてどのような対応策を考えていますか,次のことについてお尋ねします。 1点目,市中感染熱中症インフルエンザ予防接種の取組等,特に高齢者,子供,障害者への配慮について。 2点目,子供のストレス心身不調等について,また教育現場としての養護教員についてお尋ねいたします。 3点目,市区町村が地域の実情に応じたサービスを提供するために,3年に1度策定する介護保険事業計画に国の基本指針を改正し,初めての感染症や災害への対策を盛り込むことを決め,2021年度から自治体の次期計画に反映すると報道されていますが,本市の取組についてお尋ねいたします。この本計画は笠岡のゲンキプラン21-Ⅶです。よろしくお願いいたします。 1回目の質問といたします。 ○議長(藤井義明君) ただいまの森岡聰子議員の質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 森岡議員の御質問にお答えします。 まず,1項目めの1点目,新しい生活様式における市中感染熱中症インフルエンザ予防接種の取組等,特に高齢者,子供,障害者への配慮についてでございますが,市民の皆様にはコロナ禍における新しい生活様式の実践例に示されている3密の回避やマスクの着用,手洗いといった取組をお願いしているところでございます。本市としましては,3密の回避等の御協力をいただきつつ,インフルエンザ予防接種の取組を含めた秋以降のインフルエンザ流行に備えた体制を整えることがまずもって取り組むべき重要なことであると考えております。 そうした状況の中,岡山県では罹患者が多く重症化しやすい小児のインフルエンザワクチン接種を推進することで,新型コロナウイルス感染症と区別が難しい発熱や感冒症状のある患者を減らすことにより医療機関の負担を軽減することを目的とした小児に対するインフルエンザワクチン接種支援事業を県議会9月定例会へ上程しております。具体的に申しますと,予防接種の対象者は岡山県内在住で接種日において生後6か月から小学校6年生までの子供となっており,インフルエンザワクチン予防接種を無料で接種できるというものです。笠岡にお住まいの対象の子供を持つ御家庭においては,感染症予防に,そして経済的にも安心・安全につながる事業になると思います。 本市におきましても,秋以降の新型コロナウイルス感染症インフルエンザの同時期の流行に備えるため,高齢者子供たちインフルエンザワクチン接種を推進すべく,インフルエンザ予防接種を受けやすい環境を整える方向で本市独自の支援策を現在検討いたしております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 岡田教育長。 ◎教育長(岡田達也君) 次に,2点目につきましてお答えします。 学校再開後,各学校から登校を渋る子供や学校で調子を崩してしまう子供の報告が届くことがあります。その一因としては,やはり臨時休業中に友達と会えず不安な日々を過ごしたことや,ゲーム等の時間が増え生活リズムが乱れてしまったことなどがあるようです。また,特に2学期になってからは,夏休みが例年の約半分に短縮され,猛暑の中8月中から学校がスタートしたことも大きな負担になっていると思われます。 笠岡市といたしましては,臨時休業中においては学校と放課後児童クラブが連携し,日中の預かりを実施いたしました。多くの教員や指導員が関わる中で,子供たちの小さな変化に気づくことができ,細やかな対応ができたのではないかと自負しております。また,このコロナ禍で多くの我慢を強いられながら頑張った子供たちへの感謝と御家庭の食費の負担軽減に少しでもお役に立てたらという思いで,お子さんがいる御家庭に市内飲食店で利用できるかさおか子どもグルメ券5,000円分の配付もいたしました。使用期限は10月末日までになっていますので,外食やテイクアウト等での気分転換に活用していただけたらと考えております。 学校におきましては,全ての子供たちの心身のケアに対応するため,学級担任養護教諭等を中心としたきめ細やかな健康観察等から子供たちの状況を的確に把握すると共に,教育相談の実施やスクールカウンセラー等による支援を行っております。あわせて,感染者濃厚接触者医療従事者やその家族に対する偏見や差別につながるような行為を引き起こさないため,新型コロナウイルス感染症に関する正しい知識を基に発達段階に応じた指導を行っております。その中,教育現場において専門性を生かして児童・生徒の健康を保持,増進するための教育活動を行う立場にある養護教諭の役割は非常に重要であると考えます。児童・生徒の心身の健康を守るために日々の健康観察健康指導における中心的な役割はもとより,学校内並びに学校医や保健所といった関係機関等,多岐にわたって連携窓口の役割も果たしています。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 次に,3点目につきましてお答えいたします。 森岡議員の御指摘のとおり,7月27日開催の第91回社会保障審議会介護保険部会において,次の第8期介護保険事業計画感染症や災害への対策を新たに盛り込むことが基本指針に示されております。 その内容として,近年の頻繁に発生する災害や新型コロナウイルス感染症感染拡大を踏まえ,具体的に3点示されています。1点目は,介護保険事業所等と連携し,防災や感染症対策についての周知,啓発,研修,訓練を実施すること。2点目として,関係部局と連携して介護保険事業所等における災害や感染症の発生時に必要な物資の備蓄,調達,輸送体制をあらかじめ整備すること。そして3点目に,都道府県,市町村,関係団体等が連携した災害,感染症の発生時支援,応援態勢を構築することです。 本市の対応といたしましては,日頃から介護保険事業所等と連携し,災害発生時などに備えて避難訓練の実施や防災計画の定期的な確認を促すなどの支援,感染症に関しては平時からの事前準備感染症対策の研修の充実などに関して事業所間での取組に関する情報交換の場をつくっていきたいと考えております。 今後,第8期介護保険事業計画は,来年3月に向けて策定してまいります。計画の具体的な内容については,平時からの備えに加え,災害や感染症発生時におきまして笠岡市福祉介護合同協議会の中でしっかりと御審議をいただき,高齢者の皆様が安心してサービスを利用していただけるよう進めてまいります。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問がありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございました。 確認なんですけど,御答弁の1点目のところで県の方針が示されておりましたが,本市としては中学生,高校生の接種の無料はどう考えておられますか。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 中嶋こども部長。 ◎こども部長中嶋徹君) 森岡議員さんの再質問にお答えをいたします。 岡山県におきましては下の世代は生後6か月から小学生までということで助成を予定をされております。本市におきましては,子供の関係で申し上げますと,この対象をさらにその上の世代の生徒さんたちに拡大をして支援を充実するということで,子育て世代への経済的支援でありますとか,市内の医療機関の負担の軽減につなげたいと考えておりまして,所要の経費につきましては予算化をお願いしたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長清水輝一君) すいません,追加で申し上げたいと思います。 先ほど子供のほうで質問をしていただきましたけれども,高齢者の部分においても同じように経済的支援を考えておりますので,付け加えさせていただきます。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問がありますか。 森岡議員
    ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございます。 一応,この対象人数はどう把握されてますか。そして,県は無料ですけど,中学生以後お金がかかる,されるかどうかというのはこれから検討されるんだと思いますけど,そういう予算的なことはもしもされるんでしたら一応人数なんかの把握もあると思うんですけど,まずは対象人数をどう考えておられますか,お尋ねいたします。 ○議長(藤井義明君) 中嶋こども部長。 ◎こども部長中嶋徹君) 再質問にお答えをいたします。 子供の関係で申し上げますと,人数的には中学生,高校生等であれば合計すると2,300人程度の人数がおられると思います。ただし,接種率の関係がございますので,100%接種されるわけではございませんので,それに対して接種率を掛けた数字が該当の人数になろうかと思います。 それから,子供以外で子育て関係で申し上げますと,妊婦の方等の想定もいたしておりますので,こちらでいいますと200人前後になろうかなと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長清水輝一君) 失礼します。 高齢者の部分についてお答えをさせていただきます。 高齢者の部分については,対象を約6,500人程度と見込んでおります。この全員ではございませんので,一定程度非課税という対象に考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございます。 今お答えをいただきましたけど,新聞報道によりますと,子供が予防接種などを受けるときに保護者の方がやはり33%はもう感染が怖いって言うて,子供さんをなかなか接種に連れていかれないっていうんですか,そういうおそれがあるっていうことを見ましたけど,その辺の対応はどう考えておられますか。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 中嶋こども部長。 ◎こども部長中嶋徹君) お答えをいたします。 子供さんに対するインフルエンザ予防接種につきましては,定期接種ではなく任意接種ということになっております。したがいまして,正確な数字というのは把握できておりませんけれども,おおむね50%には至ってないのかなと想像はしておりますけれども,今年につきましては新型コロナウイルス感染症との関係もございますので,御本人の健康の関係もありますけれども,医療機関負担軽減という目的もございますので,しっかり周知をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) それから,高齢者の方にだと思うんですけど,加齢で心身の機能が低下するフレイルという虚弱です,その対象について新たな予防計画をするようになっておりますけど,これは健康寿命の延伸にもつながるということで,本市としてはフレイルのことについてはどういう見解をお持ちでしょうか,お尋ねいたします。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長清水輝一君) 再質問にお答えしたいと思います。 まず,フレイル予防に関しましてですけれども,フレイルと申しますのは健康な状態と介護が必要な状態の中間の部分になります。これから何もしなければ介護状態に入っていくかもしれないという状態の期間でございまして,その部分においては先般福山市でフレイル予防推進計画の案を発表されました。 その内容としてはいろんな15項目ぐらいの指標を設けて,それに向けての事業を進めていくというものでございましたが,笠岡市におきましては来年度に向けて今第8期の介護保険事業計画を協議をしていただいておりますので,その中でフレイル予防の部分についてどういったお示しの仕方がいいのか,どういった事業を進めていくのがいいのかということも含めまして協議をしていただこうと考えております。一定の事業の取組を進めますと,それに対しては一定の指標も設けるようになっておりますので,その部分につきましても併せて考えていただこうと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございました。 それから,確認の意味も含めまして6月定例議会でこれは問われた方がおられるんじゃないかなと思いますけど,特別定額給付金の10万円の支給がありました。そのときに対象から外れておられる赤ちゃんなんですけど,4月28日から来年の4月1日までの出生者に同額支給はどうですかっていうことで,他市では結構何市かは実施されております。本市として改めてどう思われますか,お尋ねいたします。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 中嶋こども部長。 ◎こども部長中嶋徹君) 失礼いたします。 再質問にお答えします。 本市におきましては,新型コロナウイルス感染症対策ということにつきましては,収入が減少した事業者の方でありますとか独り親,それから休校等でストレスを感じた子供さんたち,そうした影響を受けやすい,緊急の対応が必要な方々に焦点を絞って各種の施策を推進してまいっております。 その中で,子育て支援策も実施をしているところでございますが,4月28日以降の出生児に関しましては具体的な給付を予定している状況にはございません。近隣の市町など一部の市町村ではそうした同様の取組もなされております。これは独自の施策ということでございますので,それぞれの自治体において決定をされるものでございます。笠岡市におきましては給食費の副食費の減免でありますとか保育料の減免等につきましては近隣等ではあまり行われてないような事業も実施をしているところでございます。御理解をいただければと思います。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございます。 部長,すいません,もう私聞きにくかって,結局もうこれはしませんよっていうことですか,どういうふうに言われたんか,よろしくお願いします。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 中嶋こども部長。 ◎こども部長中嶋徹君) お答えをいたします。 具体的に給付を予定してる状況はございません。今後につきましては,今後の感染の状況でありますとか,国におきます10兆円の具体的な使途でありますとか,内閣も代わりますので,そうした今後の施策等を見極めていきながら具体的に必要な事業ということを市全体の施策の中で子育て支援策についても検討していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございます。 それから,熱中症のことなんですけど,今夏は本当にすごい暑い,それでコロナと一緒になったり随分熱中症にも皆さん関心があったと思うんですけど,これコロナと一部症状が類似している部分もありまして,高齢者独り暮らしとか高齢世帯の人たちの対策について何か市としてされましたか,お尋ねいたします。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長清水輝一君) 再質問にお答えいたします。 コロナの関係で申し上げますと,今現在でやってるものとしてはいろんな給付金とか支援対策というものがございますけれども,特に高齢者の部分に関しては新しい生活様式情報提供でありますとか,手洗いとかマスクと熱中症ですか,その辺りの情報提供をさせていただいております。さらには,しばらくの間家へ閉じ籠もりがちになるということで外に出て歩きましょうというような情報提供もさせていただいております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) また,今後のことを考えますと,来年になりますとまたすごく暑い日が続いたりとかという部分も出てくると思いますが,何らかの形で支援策というのをきちっと,独り暮らし高齢者の家庭が結構私は多いと思います。子供さんなんかもおられますけど,遠方におられたりとか,時々親を見に行くとかということはできると思いますけど,日中とかそういう部分で地域で見守りとかというのもあるとは思いますけど,その辺をまだ民生委員の方とかいろんな会の方が活動はされてるとは思いますが,個別的にこの人を見守るんだっていうようなことはきちんとできておりますか。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長清水輝一君) 再質問にお答えいたします。 まず,障害者の方につきましては,実際に協議会とかを通じましてお一人お一人の健康というものを確認をさせていただいた部分もございます。高齢者の方につきましては,包括支援センターでありますとか,地域包括ケア推進室,あるいは健康推進課で訪問をする中でいろんな健康状態を確認をさせていただくということをしてまいりました。ただ,個別に全員っていうところまではできてないとは思いますけれども,ケアが必要な方についてはできるだけ気に掛けて訪問するなりケアをする体制で進めてきたつもりではございます。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 補足説明を1点だけ。 コロナ禍に関する高齢者のケアに関して言えば,新型コロナ感染症の拡大によって今年の2月,3月以後から特に需要が突然蒸発したということへの対策に集中をしてきました。つまり,社会的に弱い立場の方々が仕事を失ってしまったり,あるいはお客さんが全く来なくなってしまったり,子供たちが休業になって家庭に待機しなきゃいけなくなったり,いろんな現象が起きたことによって社会的に全く動かなくなったところがたくさんあります。そういったところに集中的に今回は短期間に,水道料金の値下げを含めて61億円の予算をつけまして投入をしてきたというのが現状です。 高齢者の方々は特にもちろん心配ではあるんですけども,年金受給者であるとかそういったことから考えますと,その点に関しては心配は,全く毀損は起きてないわけですから,皆さんがどうお元気に過ごしていただけるかという点に集中して地域包括ケアシステムを含めた今までの体制でしっかりと見守っていくっていうところが大事になってくると思います。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございます。 それから,ストレスの問題なんですけど,子供だけではなくてやはり大人でもこれはあるわけですけど,私もちょっと目にしたのが大学生の人なんかも特にストレスを感じてっていうのがこういうコロナとかなんとかで人に会わない,出ていかないというふうな部分が大いにあるんかなと思うんですけど,子供さんの場合,そしてまた養護教員さんの対応ですか,そういう部分では御答弁ありましたけど,そういう子供さんはやはり日頃から,昔は保健室ですけど,そういうところへ行かれる方が結構コロナになりましてもおられるんかなっていう思いもあるんですけど,その状況はどうなんですか。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 岡田教育長。 ◎教育長(岡田達也君) 森岡議員の再質問にお答えいたします。 2学期以降のことでいいますと,特に保健室に行く子が以前より増えたという報告はいただいておりません。ただ,養護教諭というのは児童・生徒の養護をつかさどる,簡単に言いますと児童・生徒の心身の健康の保持,増進を図る役割になります。その中で,養護教諭はこのコロナ禍の中で養護教諭としての専門性,そして教育的視点を入れるということ,それから最後にはコーディネーター的な役割を担うということが大きくなっております。その中で,管理職と連携しながらきめ細やかな実態把握とそれから対応についてのアドバイスをしているところがございます。なかなか養護教諭だけでは対応できないことについては,笠岡市教育委員会の学校教育課,それから学校医の方と連携しながら対応していると報告を受けております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございます。 こういう状態のときに家庭との連携というんですか,それはどういう形でされてるかお教えください。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 岡田教育長。 ◎教育長(岡田達也君) 再質問にお答えいたします。 今おっしゃっていただいた視点はとても大事だと思っておりまして,臨時休業が3月2日から一斉に全国で始まりました。このときから各学校において校内はもとより保護者とも連携しながらきめ細やかな状況把握,そしていろんな支援をするようにお願いをしておりますので,今現在も家庭とも連携した全体の取組,併せて個別の取組も学校には指示して取り組んでいると理解しております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) やはり母親と子供さんが接点が多いわけですから,幾らか影響もあるかなっていうお母さんの体調とかいろんな部分によってあるんかなって思うんですけど,ありがとうございました。 それでは,次の3点目なんですけど,第4次笠岡市障がい者福祉計画が2018年から2023年の中に第5期市障がい福祉計画,これは2018から2020年,そして第1期市障がい児福祉計画が2018から2020年になっておりますが,障害者とか児への感染リスクが高いことを踏まえまして感染症対策の推進ということを考えておられますかどうか。他市ではこのことを改正によって入れておられる他市もあります。笠岡市としてはどういうお考えでしょうか。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長清水輝一君) 失礼します。 再質問にお答えいたします。 障がい者福祉計画というものが笠岡市にございます。その下に障がい福祉計画と障がい児福祉計画がございまして,この3つがございますけれども,先ほど森岡議員がおっしゃいました感染症のことにつきましては,状況としましては岡山市でありますとか福山市について中核市,政令市については20年度の中で見直しを行って来年度からその部分については盛り込んでいくというような状況を聞いておりますし,新聞報道でもございます。それ以外の市町につきましては,今現在一番上に障がい者福祉計画というものがございます。その下に障がい福祉サービス計画と障がい児のほうがございますけれども,ここの下の計画の2つについて今見込み量とか利用者数を来年度以降の部分を今見直してるところでございますが,一番上の計画の障がい者福祉サービスについては6年計画で,今年度が3年度目に当たりますので,見直しする対象にはなっておりません。 しかしながら,このたび新型コロナウイルスでありますとか災害が頻繁に起きておりますので,その部分については福祉介護合同審議会で御協議いただく中で御意見をいただきながらその部分を含めていくか,見直すか,文言を入れるかというところも併せて協議をお願いしていきたいと考えております。 近隣でいいますと,浅口市と井原市では事前に介護保険計画でそういった指針が示されましたので尋ねてみますと,今のところ盛り込む予定はないという状況は伺っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) 今後検討されていかれるとは思うんですけど,感染者コロナとか本当に今そういう場面に当たってるわけですから,やはり必要ではないかなと思います。よろしくお願いいたします。 これで1項目めを終わります。 ○議長(藤井義明君) 以上で1項目めの質問を閉じます。 続きまして,2項目めの質問を求めます。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) 2項目め,地域再生課題について,社会情勢から見たまちづくりの課題として,1,少子・高齢化への対応,2,地域密着したきめ細かい土地利用,既存施設や遊休地を活用した効率的,効果的な土地利用が求められています。 1点目,本市は桃,ブドウの生産農家が多数あります。特に今井,陶山地区が産地として知られています。陶山地区の土地利用を見ますと,農業振興を重点的に行う農用地が62万1,644.94平米,耕地放棄地,荒廃地ですが,41万7,459平米となっています。平成21年4月に線引き廃止が行われています。これからの農用地の利活用を考えたとき,農業振興地域の見直しについて,市としての方向性についてお尋ねいたします。 2点目,農業分野での担い手の減少,高齢化の進行等により労働力不足が深刻な問題であることは周知の事実でございます。 (ア)ICT,ロボット技術の活用と支援策についてお尋ねします。 (イ)平成28年4月1日,農業委員会法が改正され新制度2期目です。農業委員会の役割と方向性についてお尋ねいたします。 3点目,太陽光発電施設の導入について,次のことについてお尋ねします。 (ア)本市での取組状況,問題点,課題等についてお尋ねいたします。 (イ)市の責務として設置基準,ガイドラインについてお尋ねいたします。 (ウ)災害時における対応策等についてお尋ねいたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(藤井義明君) ただいまの質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 2項目めの1点目につきましてお答えします。 農業振興地域の見直しについてでございますが,5年ごとに行う基礎調査の結果を踏まえておおよそ10年ごとに計画の総合的な見直しを行うことと法律により定められています。 本市においては,平成30年度に見直しを実施したところでございます。本市の農業振興地域は,各地域の地形的特性に則した農地の利用と担い手への集約化を図り,生産性の高い農業の実現を目標として設定しております。 笠岡湾干拓地については,大型機械や最新技術を生かした農業法人の参入や担い手への農地の集約により耕作放棄地の解消も進むなど,効率的で生産性の高い農業が営まれています。 今後についてもより一層収量向上を目指していただくなど,農業先進地としての活性化を図っていきたいと考えております。 一方で,森岡議員のおっしゃるとおり市内の多くの地域については狭隘かつ不成形な農地が大半を占めているため,営農活動の継続が困難となり,農業の担い手や後継者も減少の一途をたどった結果,耕作放棄地も増えているのが現状でございます。そのため,耕作放棄地の解消や農業での利活用が難しい農地については,社会情勢の変化を見極めながら農業以外の産業振興や地域の活性化,福祉の充実など幅広く検討し,その土地を最大限に生かしていく必要があると考えております。 具体的な例としましては,現在検討が進められている篠坂スマートインターチェンジの近隣においては既に一般企業による土地活用の御相談が数件あるとお聞きしております。このほかにも国道2号バイパスの全線開通に伴う波及効果をはじめ,地域における様々な変化を見極めた上で農業振興地域の見直しについても検討してまいります。 次に,2項目の2点目,(ア)ICT,ロボット技術の活用と支援策につきましてお答えします。 本市におけるICT,ロボット技術の導入先進事例といたしましては,平成30年より笠岡湾干拓地での稼働が始まったアジア最大級の次世代型園芸施設が挙げられます。この施設は年間8万メガワット時,一般家庭の消費電力にして約2万世帯分を出力する木質バイオマス発電施設を併設し,その売電収入によって経営の安定化を図りながら,発電時に生じる廃熱や二酸化炭素についても約11ヘクタールという大規模なガラス温室で有効活用されています。温室内では発電施設の廃熱を利用した温度や湿度,気流の調整に加え,野菜の栽培促進に必要な炭酸ガスや肥料等の管理がコンピューターにより複合制御され,季節を問わず年間を通じて安定した栽培が行える環境が整えられています。 また,集出荷施設におきましても収穫した野菜の選別から包装,出荷作業の多くがロボット等で自動化されるなど,随所に取り入れられた先端技術が大規模な施設園芸の稼働を支えております。 また,無人トラクターやドローンを活用したスマート農業の実証プロジェクトが開始されたほか,畜産分野においてもロータリーパーラーをはじめとするロボット型搾乳機の導入が進んでいます。 さらに,このたびの補正予算案で計上させていただいております自走式の草刈り機につきましても,重労働である草刈りを簡単なラジコン操作で短時間かつ広範囲に実施できることから,その導入による成果を期待しているところでございます。 本市といたしましては,今後も次世代型園芸施設をはじめ先進事例についての情報収集に努めながら普及に向けた支援策等についても検討してまいりたいと考えております。 次に,2項目めの2点目,(イ)農業委員会の役割と方向性につきましてお答えします。 現在,笠岡市農業委員会は農業委員13名,農地利用最適化推進委員9名で構成されており,2期目となる現在の任期は平成31年度から令和3年度までの3年間となっております。農業振興を図る上で農業委員会が果たすべき役割は多岐にわたりますが,その中でも最も重要となるのが農地等の利用の最適化の推進でございます。具体的には,担い手への農地の集積,荒廃農地の発生防止,解消,個人や農業法人の新規参入を促進する活動などが挙げられますが,喫緊の課題となっているのが農地の集積や荒廃農地の発生防止でございます。この課題に対応すべく2期目となる平成31年度の改選時には現場での中心的な役割を担う農地利用最適化推進委員を3名増員し,より地域に根差した活動ができるよう体制を強化したところでございます。 つきましては,両委員の協力の下,各地域における土地利用の在り方を踏まえた上で荒廃農地の再生をはじめとした新規就農者等の受皿にもなり得る優良農地の確保やその有効利用を進めていきながら,より一層の農業振興に取り組んでまいりたいと考えております。 次に,3点目の(ア)本市での取組状況,問題点,課題等につきましてお答えします。 本市では,温室効果ガスの排出を抑制して地球温暖化防止対策を推進するため,太陽光発電設備をはじめとする再生可能エネルギーの導入促進に取り組んでおります。住宅用太陽光発電システム設置費の補助制度をはじめ,メガソーラーやバイオマス発電所の誘致により,市内全体では6万8,750キロワットとなっております。この数値を基に年間発電量を試算すると16万4,210メガワットアワーで,エネルギー消費統計から推計した本市の年間使用電力量49万534メガワットアワーのうち約33.5%が再生可能エネルギーで賄われている状況にあります。 また,市有地や公共施設の屋根,池の水面などを事業者に貸し出して太陽光発電施設を設置してもらう等の取組も実施しております。この取組では,再生可能エネルギーの導入推進だけでなく,占用料が納入されることによる収入や事業者が拠出した地元協力金をため池堤体改修費の受益者負担金等に充てることにより,老朽インフラの整備促進など,市や地域の振興にも寄与しており,地元の理解もより進んだものと考えております。 次に,問題点や課題等ですが,太陽光発電事業者が急激に増加し,一部には施工に関する安全性の確保や維持管理が不十分な事例が見受けられ,地域住民が景観の阻害や災害発生,住環境の悪化などへの懸念を示す事例も出てきております。 国はこのような問題を解消し適切な事業実施を促すために,平成29年3月に事業者が遵守すべき事項や努力すべき事項を盛り込んだ太陽光発電事業計画策定ガイドラインを策定いたしました。このガイドラインには,関係法令の遵守や発電施設の設計,施工に関する設置基準,適切な保守点検と維持管理体制の構築などの遵守事項が示され,違反した場合には再エネ特措法に基づき改善命令や認定取消しの措置が行われるものでございます。 また,努力義務といたしまして事業の初期段階からの地域住民との関係構築や事業の概要などに関する説明会の開催など,事業について地域住民から理解を得られるよう努めることなどが示され,怠った場合には指導や助言の対象になるものでございます。 また,環境影響評価いわゆる環境アセスメントに関する政令が改正され,本年4月から出力3万キロワット以上の太陽光発電施設が環境アセスメントの対象事業となりました。これにより,その手続の中で地域説明会の開催や住民などから意見聴取が義務づけられ,自治体も環境保全の見地から意見することができるようになっております。 次に,(イ)の市の設置基準,ガイドラインについてお答えします。 本市独自のものを設けてはとの御提案ですが,本市といたしましては今後とも国のガイドラインや岡山県の太陽光発電施設の安全な導入を促進する条例の遵守徹底を図ることを通じまして,事業者と地域住民が良好な関係を築けるようしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。 最後に,(ウ)災害時における対応策等につきましてお答えします。 ガイドラインには,非常時に求められる対処として,まず事業者が適切な処置を施すこと,被害防止または被害の拡大防止のための措置を講じるよう努めることとあります。市といたしましては,災害の防止対策は住民の生命や財産を守るために重要な施策と認識しており,事業者が法律や要綱を遵守し対応するよう促してまいります。 また,事業者が地域住民との信頼関係を構築することも重要でありますので,太陽光発電による災害時の電力供給や地域共生の理念による持続可能な地域づくりへ貢献してもらえるよう,市としても理解を求める働きかけを行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問はありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございます。 2項目めの1点目のところなんですけど,スマートインターの篠坂のことも言われましたが,やはりこれから開発事業が高いエリアになっている場合は,特に農用地の利活用を進めるためにも見直しが必要と考えられます。そういうことで,耕作放棄地が高齢化により増えてきたという中で有効活用するのが一番だと思うんですけど,市としてはそういう利活用を考えておられますか,ほかに。農振を外すことを前提にしたときに利活用をどう考えておられますか。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 森岡議員さんの御質問にお答えします。 農振というのは,目的としては農業の振興を図るべき地域を明らかにしたり,土地の有効利用と農業の近代化を計画的に推進するということを明確にするため農業振興地域を定めとるということでございます。 そういう中で,御高齢の方の農業,そして担い手がいないということで荒廃地ができたり,そして荒れた土地が出てきてるということになっております。私どもとしては,やはり農業については有効な土地については引き続き農業をしていただく,そして開発とかそういう市の大きな計画ということがありましたら農業振興地域の見直しをさせていただき,そういう事業にできるようにさせていただきたいと思います。 今後,篠坂のスマートインター,そして2025年,国道2号バイパスも完成していきます。やはりインフラ整備ができるということになりますと,その周辺も開発が進んでくると思いますんで,そういうときにはまた見直し等もさせていただきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございます。 集落支援員というのが総務省の事業としてありますけど,この集落支援員というのは限界集落が存続するかどうかという鍵の一つが集落支援員などがおられるわけで,これはサポート制度の活用ということで,過疎集落の維持とか存続がこのサポートの人材によってすごく影響が大きいということを本に書いてありました。 事例といたしまして人口的にも笠岡市とよく似ている島根県益田市が4万6,000人で,高齢化率が38%。それで,益田市は人口を増やすために人口拡大課というのを設置されております。そういう中で,地域おこし協力隊も一緒になって活動されてるみたいで,若者が戻りたいと思えるような環境整備をしていくとなっております。 本市におきましても,特に自分の地域というのもあれなんですけど,目によくしますから本当に人口も減っていって,そして荒廃地が増えていくという中で集落支援員というのは本市としてはどう位置づけておられますか。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 山岸政策部長。 ◎政策部長(山岸雄一君) ただいまの集落支援員制度についてお答えをいたします。 この制度につきましては,2008年,平成20年に総務省が創設した制度になってございます。この趣旨としましては,過疎地域等に存在する集落において人口減少,高齢化の進展に伴いまして種々の問題が出てきている,そういった問題に対応するために,地域のことをよく知る方に集落支援員ということで集落対策の推進に関して市町村と連携をして目配り等していただくという立場の方でございます。 この過疎地域等ということでございますので,笠岡市としては過疎地域に指定されてございません。そういった中で今笠岡市としてはこの「等」のところで離島についてこの集落支援員を配置をしている状況でございます。具体的に今6名市から委嘱をいたしまして御活躍をいただいておりまして,北木島,真鍋島,六島,飛島というところで集落の点検であったりとか集落活動の支援,そういったものをしていただいているという状況でございます。 先日も山陽新聞に取り上げていただきまして高齢者の生活手助けということで飛島の集落支援員2名の方が記事になってございますけれども,基本的には島しょ部での活用ということになろうかと思いますので,今ほど議員の御地元でのお話だとは存じますが,陸地側ではこの集落支援制度というのは制度上活用していくというのは難しいのではないかと思っております。 一方で,もう一つお話ございました地域おこし協力隊,こちらについては,市としては主体的な活動を優先をして自由な発想で活動ただいておりますけれども,その一方で地元の方からこういった課題がある,こういった人材を求めてる,そういった内容はお伺いをして,募集要項の中では求める人材として活動内容も例示をしたりしておりますので,地域としてまとまった御意見,こういう内容をしてほしい,受入れ体制も整っているというようなことがございましたら,また市と連携をしてそういう募集もかけていきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございました。 自分の住んでるところもやはり耕作放棄地が多いところであったり,いろいろするわけですけど,この集落支援員の募集と地域おこし協力隊員の募集というのはそれぞれが自分が進んで来られるんじゃないかとは思うんですけど,やはりちょっと視点を変えまして,陶山なんかこういうなところがあって果物どころで桃もありブドウもあるようなところでありますから,そういうところへ支援員としてどうですかって,そういう地域のそういうところも取り上げていただいて募集というか,声かけというか,そういうことは考えられますか,どうですか。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 山岸政策部長。 ◎政策部長(山岸雄一君) ただいまの御質問につきましてお答えをいたします。 この集落支援員制度というものが過疎地域等となっておりますので,笠岡市としては過疎地域に指定をされておりません。先ほどの御答弁でもさせていただいたんですが,「等」という部分で離島については支援員を配置をさせてもらってるんですけれども,陸地側については集落支援員制度でのそういう活性化ではなくて,地域おこし協力隊制度での活性化になるんではなかろうかと現状では捉えております。 そういう中で,具体的な課題,求める人材等を示した上で地域おこし協力隊としての募集というものはできるんではなかろうかと思っております。繰り返しになりまして失礼いたしました。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございます。 やはり協力隊とか支援員の方たちのそういう若い人たちの力を借りながらでも陶山地域なんかじゃったら特に入っていただきまして一緒になってするということも,陶山だけじゃありません,たまたま私が状況を知ってるから言ってるだけであって,島しょ部以外は新山にしてもどこにしても笠岡市内は荒廃地が多いんですから,やはりそういうところも行政として目を向けていただきたい,そのことをお願いしてきます。 それから,太陽光パネルなんですけど,これは電気事業法で規模に応じ年2回から4回以上の定期的な点検が義務づけられております。国の調査では,事業者の14%が全く点検していないと回答。家庭用は義務で4年に1回程度が望ましいといわれて,行われていないケースが多いと。市民の安心・安全に暮らせる策として,市としてどのような対策が取れるのか,お聞きしたいと思います。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 森山市民生活部長。 ◎市民生活部長(森山一成君) 太陽光発電施設の電気の保安的な点検等について徹底する方法はないのかという御質問だったと思います。一応,その太陽光発電施設を設置するというのは,発電所としての許可を取るということにつながっておりまして,先ほど森岡議員さんがおっしゃられた電気事業法上は定期的な点検が義務づけられているということになります。事業者,それから家庭につけられてる方も発電をさせて自家消費ももちろんあるでしょうけど,残ったものは売電するということでは発電所としての意味を持ってるということなので,その法律上はやはり点検をすることが義務づけられてるということになります。 私たちが関係する補助制度を活用する住宅用の太陽光施設,それから事業者では市が誘致したような事業者に関してはきちっと徹底をするように努めておりますし,もちろん最初の計画の段階でもその辺りをよく確認しております。ただ,民間の土地に民間が事業をすることについては,知り得た範囲の中では確認はしておりますが,大多数は分からないというのが正直なところです。これについては,また何らかの形でその実際の電力を買われてる中国電力さん等とも話をしながら住民の方がそういった面での不安を持っておられることはできるだけ解消に努めないといけないと思っておりますので,どんな形で啓発できるのかなということは今後検討していきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございます。 太陽光のことなんですけど,自分の地域の中では坪生から来たときに,前は鬱蒼とした山でした。それを山の木を刈り,それで今太陽光パネルが坪生から来られますと,はっともう目につくという感じであるんですけど,一番に地域の人が言われたのが,災害があったときに土砂が流れてきたりとかいろんなそういう部分を心配してるんだって言われたんです。業者がそういうことはきちんとしてるっていう御答弁じゃなかったかなと思いますけど,皆さん住んでおられる人はその太陽光パネルが設置されてる下のほうへ住んでおられるわけですから,事業者に事業者にとかいいながらも笠岡市民ですから,その辺のところは笠岡市としても点検をなかなかできてないっていう部分もありますけど,これはどういうふうに考えられますか,点検のことにつきましては。 ○議長(藤井義明君) 森山市民生活部長。 ◎市民生活部長(森山一成君) 失礼いたします。 点検については私たちが把握できてない部分に関しては中国電力さんが最終的には電力を買わないといけないことになってますので,業者も全て把握できておりますので,市民の方から不安として思っておられるんであれば対処していきたいと思っております。個々に対してそういう状況があるんであれば,徹底していただくようにお願いをすることになると思います。 そして,災害時に崩れてきたり排水のことは,私たちのところにも耳に入ってくるのは,工事のときには思ってなかったようなことが実際に雨が降ったりすることで初めて気づいたと。そのときには最初工事の業者さんは挨拶に来たけども,今現在分からないんですということが多いので,市民の方にも今後売電をするというか発電所があるのは20年は最低でもあると思うので,その間はきちっとどこの業者がしたのかっていうのは理解,把握するようにしてもらいたいということと,業者にも町内会の一員ぐらいのつもりで地域との共生は求めているので,そういったことは環境課で市民ときちっと共生して地域のために貢献できるような事業者としてやっていただくようにお願いはしていくようにしております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございます。 たしかに,市の池とかそういうところに太陽光パネルをされて,そしてその地域に使用料というんですか,何か入ってきてます。それによってそこの地区がそれを活用しながら,また地域の中で生かしていくっていうふうにあります。それはありがたいんじゃないかなっていう思いもありますが,災害とかそういうことが起きたときには本当に大変なことにつながらないようによろしくお願いいたします。 それから,農業委員会というのは私もちょっと経験させていただきました。女性の方が今は農業委員として1人入られてるってお聞きしてるんですけど,まだまだ農業委員会も女性の活用というか,女性が増えていかないといけないと思いますが,その辺のところはどう考えておられますか,女性の活躍の場として。 ○議長(藤井義明君) 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 森岡議員さんの再質問にお答えいたします。 先ほど議員さんもおっしゃられましたように,平成28年4月に施行されました農業委員会法が大きく変わりまして,今まで農業委員さんは選挙で選ばれておったのを,今度は自薦,他薦によって市長が任命し,そして議会の同意をいただいて任命するような制度に変わっていきました。その農業委員会法の改正の中で農業委員の任命に当たっては年齢とか性別等に著しい隔たりが生じないように配慮する旨の規定が設けられました。 それで,今現在ですけども,農業委員会の女性の委員さん1名となっております。私どもも広くこういう改正もあって女性の方,そして若い方とか,いろいろな隔たりがないような配慮をすることになっておりますので,PRしながら,啓発しながら皆さんにお知らせしていきたいなと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございます。 私は女性防災士のことも何回か質問したことがあります。といいますのが,防災士を募集されまして女性の人がなられるんですけど,活躍の場,例えば何かがあったときには女性の人に防災士の女性の立場で研修をするとかリーダーシップを取っていただくとか,そういうことをしないと,ただなりました,防災士の免状を上げますではいけないと思います。今,女性の農業委員の人も女性ならではの視点で言えるような,そういう立場を何かつくってあげたらこれから女性の人も増えたり,仲間ができてどんどんやっていけるんじゃないかなっていう思いがあるんですけど,どうでしょうか。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 森岡議員さんの再質問にお答えいたします。 農業に携わる女性の方もだんだん増えてきて,そして認定農業者の中にも女性の方も多くなってきております。そして,前森岡議員さんからも御紹介がありました女性農業士でしたか,農林水産省のホームページにもその紹介があったと思います。女性の方の農業への従事をされる方も増えてきておりますし,農業委員さんは今は1名ですけども,よその例を見ますとかなり増えてきているというところもありますので,そういう活躍する場所をいろいろなところへ農業を関してやっていく場を設けていきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) よろしくお願いします。 それから,高齢化が進んで人手が少なくなる中,年を取っても若い人にも興味を持たれる,そういう農業に取り組むロボット,それからドローンとかというスマート農業とかというのは少し高価になるんかなと思うんですけど,大田市がスマート農業に取り組んでおられてどんどんやっておられます。スマート農業導入のメリットなんかもちゃんとここに書かれておりますが,ロボット技術などを農業に取り入れることで農薬散布や重いものの上げ下ろし,収穫作業や運搬作業など肉体的に負担が大きい作業や危険な作業から解放されます。重労働による負担が軽減されることで,女性や高齢者が農作業に参加しやすくなるかもしれませんと書かれておりますけど,このことにつきまして機械とかいろんな部分で市が買い与えるとかというんじゃなくて,何らかの形でお応えをしておるとは思うんですけど,金銭的なことはいずれは考えていただけるんでしょうか。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 森岡議員さんの再質問にお答えいたします。 スマート農業の導入といいますか,機械化といいますか,そういうものの導入のことの御質問だったと思います。議員さんも言われましたように,御高齢の方,そして女性の重労働を支援したり,そして効率化,コストの削減,そういうメリットがあろうかと思います。また,御高齢の方においては営農を継続できると,重労働がなくなればまだ頑張ろうという感じで健康寿命,そういうのも延びるようなつながりもあると思います。 その補助,助成という話だったと思いますが,今現在ですけども国とか県の補助事業で国では産地パワーアップ事業というものがございます。県の事業をまだ調べておりませんが,そういうものを御活用いただくような形を御紹介させていただきたいなと思っております。また,市の助成事業につきましても状況を確認しながら,必要でしたらそういう助成事業も検討していきたいなと思います。 それから,今回の補正予算でラジコンの草刈り機購入の予算を上げさせていただいております。これも重労働がなくなると,そして危険性もなくなるということで市で買えるもんでしたら買わせていただきまして,そして皆さんにPRして使っていただいて,少しでも農作業が楽になるようになればいいなと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) 地域におきましてもこれから少しずつ変わっていくんじゃないかなっていう思いを期待はしてるわけなんですけど,やはりそれには財政も伴いますが,行政としてもきちんとしたことを少しずつでも前に進めていっていただきたいことをお願いいたしまして,私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(藤井義明君) 以上で16番森岡聰子議員の質問を終結します。 約10分間休憩します。            午前10時49分 休憩            午前10時59分 再開 ○議長(藤井義明君) 休憩を解いて本会議を再開いたします。 次に,5番山本聡議員の質問を許可します。 山本聡議員。(拍手)            〔5番 山本 聡君 登壇〕 ◆5番(山本聡君) 改めまして,もう11時になりますがおはようございます。 今日朝各紙の紙面一番に出ておりましたのは,地元選出の加藤先生,官房長官ということでございます。従来,内閣では高度成長期には経済閣僚,あるいは大蔵大臣,こういった要職を担った後総理大臣というルートだったんですけれども,最近では官房長官経験者が総理大臣になると,そういう傾向もあるようでございます。そういった意味でも今回の官房長官への御就任,我々地元も含めて期待が高いというふうに感じております。そういった意味でも一生懸命応援させていただいて,我々議会としても頑張っていきたい,そういうふうに感じております。 最近のコロナ禍でございますけれども,実は去年11月頃にこのコロナの発生ということで言われ出しました。その頃,私が45年前読んだ本を思い出しまして,御存じの方も多いと思うんですけれども,小松左京さんの「復活の日」を読んだ経験がございます。高校生のときだったんですけれども,コロナ禍に併せてああそうだと思いまして45年ぶりに本を開いたわけでございます。当時の設定ですけれども,35億の人類が1万人になってしまう,そして南極から復活の日が始まるという,そういうストーリーでありました。まさか高校生のときにこんなコロナ禍,地球全体がこういったことになるということを思いませんでした。私も政治活動が始まった時期でございまして,45年たって政治家になろうということもゆめゆめ思わなかったんですけれども,そういった思いを持ちながら現在に至っております。地球規模の課題を抱えながら我々が一生懸命これからの時代を担っていくというか,暗中模索しながら頑張っていくという,そういう時代が来たんだなということを改めて実感しながら今日立たせていただきます。 それでは,議長のお許しをいただきましたので,質問に入らさせていただきます。 質問に先立ちまして,JR笠岡駅,そしてJR岡山支社総務課に連絡を取らせていただきまして,どういった今までの経緯,そしてこれからの思い,今の現状含めてヒアリングをさせていただく中で,現在笠岡駅では乗降客が6割減って4割のペースで動いております。新幹線に至っては,もうほとんど乗客がいない,そんな状況下の中で今回質問にありますけれども駅舎を中心にした駅前の再開発,これについてどういうお考えをお持ちかということを非常に何か申し訳ない気持ちで持って質問させていただいた次第でございます。 そういったこともあるんですけれども,市長の標榜する正のスパイラル,ブドウの房,一番上に駅前周辺の再開発,ブドウでいえば一番上は一番甘いというところでありますけれども,位置づけとして非常に重要視していると認識をしております。そういった意味も込めて質問をさせていただきます。 質問項目は5点ございまして,まず1点目,平成27年4月に策定された笠岡市の都市計画マスタープランでは,全体構想の中,方針としまして井笠地域の中核都市にふさわしい都市中心部の整備とあります。そして,具体的にはJR笠岡駅周辺の市街地の再編整備として駅周辺の商業,業務機能や文化,交流機能等の集積を図る。また,第7次笠岡市の総合計画より「笠岡市の未来に向けて」と題しまして,プラス要因としてJR山陽本線の存在などが上げられています。また,本年3月に改定されました創生総合戦略では,同じくJR笠岡駅周辺の整備によるにぎわいを創生するとあります。KPI,キー・パフォーマンス・インディケーターですか,KPIなどの指標がどのように決められ,どう展開されているかお尋ねをいたします。 2点目,マスタープランでは駅舎周辺の整備において駅南側を計画的に面整備,施設設置の誘導と表現されておりますが,南側手の開発の必要性に応えるように駅舎整備の計画委員会では後押しをする案,指針,方向性が示されております。ロードマップ等の進捗状況についてお尋ねをいたします。 3点目,その整備方針として南北市街地の一体化の推進,駅南からのアクセス改善,交通結節機能の強化,駅と港,商店街との連携強化,駅周辺のにぎわいの創出,地域情報発信とございます。駅舎の表口,正面及び商店街の求心力が落ちている中,今後の具体的な振興策は示されていますでしょうか。 4点目,これは先ほどの3の質問に関連しますけれども,笠岡港への動線におきまして,笠岡駅と直接つながることによるメリットは大きいと思いますが,どのような方針で進められていますでしょうか,お尋ねいたします。 そして,5点目,今年7月に編成されました立地適正化計画では,鉄道と徒歩が移動の中心となっていた時代の都市構造に戻すためのものではなくて,現在の駅周辺に集積している機能を維持してその密度を高めていくものであり,駅と町が一体的に発展していくことが必要かというこの観点から,5番目として昨年認定をいただきました日本遺産の流れをくみ,現在配置されているモニュメントに併せて県庁通りあるいは商店街のタイルを石畳に変えて趣を演出するなどの振興策は可能でございましょうか。 以上,5点,1度目の質問とさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(藤井義明君) ただいまの山本聡議員の質問に対し,執行部の答弁を求めます。 佐藤建設部長。 ◎建設部長(佐藤博之君) 山本聡議員の御質問にお答えいたします。 まず,1項目めの1点目から4点目につきまして,関連しますので一括してお答えをさせていただきます。 JR笠岡駅周辺の整備につきましては,JR笠岡駅周辺整備の基本構想を基本とし,笠岡市まち・ひと・しごと創生総合戦略に特色ある地域づくりを進めるための評価指標として,公共交通を利用している市民の割合をKPIとして設定し,JR笠岡駅周辺のにぎわいを計る物差しの一つとしております。 JR笠岡駅周辺は笠岡市の中心拠点であると共に,電車,バス,タクシーの乗り場がある陸上交通の拠点施設であり,旅客船などが発着する海上交通の拠点施設でもあります。あわせて,今年度公表しました立地適正化計画におきましても,JR笠岡駅等の交通結節点や乗り継ぎ拠点の整備等により多様な交通手段の利用促進を推し進めると共に,鉄道や路線バス,海上交通機関等公共交通機関の相互の連携を強化し,笠岡駅周辺整備を推進することとしています。 さらに,令和7年度には国道2号バイパスの開通によりトラック物流がバイパスに移行し,駅周辺の慢性的な交通渋滞緩和等の環境変化も想定され,生活道路としての機能が格段に向上し,市周辺部から笠岡駅周辺へのアクセスが容易になると想定されます。 このようなことから,エリアに人が回遊,滞在する仕掛けや仕組みづくりをJR笠岡駅周辺整備基本構想に基づき笠岡駅周辺整備を着実に推進することで,交通結節点としての利便性を高め,笠岡市まち・ひと・しごと創生総合戦略の指標である公共交通の利用者の増加につながり,にぎわいの創生が図っていけるものと考えております。 駅舎周辺整備につきましても,JR笠岡駅南北地区の一体化や駅周辺の回遊性向上とにぎわい空間の創出など集客交流機能の向上を図り,誰でも自由に移動が図れるよう南改札口と南北をつなぐ自由通路等の整備や歩道の整備,またバリアフリー化を推進するなど,快適な歩行者の空間の整備を推進してまいります。 これまでも笠岡駅周辺の拠点施設であるJR笠岡駅の整備に向けての調査検討や駅南口からのアクセス改善や駅の南北と連携した交通結節機能の強化について,関係機関と協議や調整を行っております。 今年度から都市や地域における安全で円滑な交通の確保と将来を見据えた魅力あるまちづくりを進めるため,JR西日本等の交通事業者とまちづくりが連携した交通に関する方策である都市地域総合交通戦略の策定をまとめていく予定としており,令和9年度を目途に笠岡駅整備事業を進めているところでございます。 また,この整備事業において県庁通り,駅の南北が接続する笠岡駅周辺,駅の南側から国道2号をまたぎ笠岡港や西ノ浜までが一体的となり回遊性の向上が図れるメリットは非常に大きいため,ペデストリアンデッキ等の設置に向け計画を進めてまいりたいと考えております。その中で,笠岡港には港湾内に係留しているプレジャーボートが多数あり,また笠岡諸島とつなぐ各旅客船,海上タクシー,そしてフェリー等の交通機関をどう配置して海のある町笠岡としてそれらの機能をどう効果的に利便性の向上につなげるかを総合的に判断するとともに,港湾施設管理者である岡山県と協議しながら笠岡駅周辺整備事業に反映させていきたいと考えております。 こうしたことを推進することで,かつての寺町,港町として栄え,人の交流,交通の拠点としてにぎわっていたJR笠岡駅周辺を中心とする地域がにぎわいの創出の場となることから,非常に大きな効果を生むことを期待しております。 山本議員の御質問の今後の具体的振興策につきましては,商店街の空き店舗を賃借し,出店する新規事業者等に対して店舗改修費や家賃等を一部補助する制度をさらに拡充するよう検討しております。同補助金は平成29年から令和2年3月末までに6件交付しており,今年度も既に1件の申請があるなど,継続的に利用がなされているところです。 このように,にぎわいを創生していくことにより駅舎表口及び商店街の求心力の低下につきましても駅北県庁通りエリアで若者を中心に地域を巻き込んだ町の場づくりによって居心地のよいエリアをつくり,求心力を高める取組を進めてまいります。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 次に,5点目につきましてお答えいたします。 山本議員からの御提案は,北木島を象徴する石を利用したモニュメントあるいは街路を現在のタイルから石畳に変えるといったものでございます。昨年5月に笠岡諸島が石の島として日本遺産に認定されましたので,石をPRする意味からも,駅周辺へのモニュメント設置については今後検討してまいりたいと思います。また,商店街の街路をタイルから石畳にしてはとのことですが,確かに鞆の浦の石畳は風情があり趣があるとは思いますが,現在の駅舎北口,商店街のインターロッキングは駅前土地区画整理事業で多くの皆様の御理解の下実施したものであること,さらには石畳にするには多額の事業費が必要になると予測されることから,現時点で実施する考えはございません。しかしながら,今後のJR笠岡駅周辺の整備に当たりましては,北木石をはじめとした石の利活用について検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 山本議員。 ◆5番(山本聡君) お答えどうもありがとうございます。 今回は駅舎を中心に改善したらどうかというお話なんですけれども,駅の建て替え,あるいは駅前周辺についての開発のコンセプトというとなかなか表現しにくいんですけれども,例えば高輪のゲートウェイ駅。このゲートウェイ駅の整備につきまして品川区が考えた,あるいはJRと一緒に考えたまちづくりのキーワードがありまして,こちらを紹介させていただきます。 1つ目は,町とシームレスにつながる駅,これは先ほどのデッキも含めて表現しているものだと思うんです。次は,駅と町が一体。そして,今回,隈研吾さんがゲートウェイ駅をデザインをされてますけれども,和の空間でおもてなしをする駅,そういうふうに聞いております。 こういったキーワードが参考になるかどうか分からないんですけれども,周辺では最近では尾道駅が木を多用した非常にしょうしゃな数寄屋造りで人気を博しております。先日,JR西日本の副社長にお話をお伺いしたんですけれども,コロナの前で駅舎を整備できてよかった,こういった状況になって予算のめどがなかなか立たないというタイミングではあったそうですけれども,近隣では尾道駅の整備が成功した例,そして今現在備前駅を整備されてるようでございます。この辺りの情報も私へいただけるようにお願いはしておきました。 そういった意味も込めて笠岡駅がどうなるかという,言葉では表しにくいですけれども,コンセプトがありましたら,ぜひこの場で表現していただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 佐藤建設部長。 ◎建設部長(佐藤博之君) 山本議員の再質問にお答えいたします。 駅のコンセプトということでございます。交通結節点として非常に重要なまず位置づけになっているということがあります。また,駅ということで笠岡市の中心にもなっているということもあり,立地適正化計画ではこの辺り,駅周辺であるとか番町,西ノ浜を含めて居住誘導区域に設定をしてるとか,あと都市機能誘導区域を一部選定をしているような状況でございます。 そのような中で,やはり人が集まってくる,まず山陽本線を降りてくると笠岡駅ということになりますので,まず開けた笠岡駅にするのが一番かなと当然思っております。あと,今おっしゃってるような中では,やはり南口に出ていかなければ当然ならない,今は南と北が寸断された状態になっており,車でいうとロータリーを上がるか八軒屋の踏み切りまで行かないと駅のほうには来れないということもあります。そのようなことからも,駅の北からでも南からでもどちらでも行けるような南北連絡自由通路というのを作っていかなければならないかなと思っております。 さらには,笠岡港です,やはり島しょ部に行く窓口というのも当然目の前にありますので,駅の南北通路を出たところから笠岡港へ向けて直線でつながるような動線を基本的にはイメージをしております。 ペデストリアンデッキ等につきましては,費用の関係で今お答えはなかなか難しいもんでございますけれども,そのように駅から港へ,また駅を降りても西ノ浜と笠岡が一体化したことによってにぎわいを創出していけるような仕組みは当然必要かなと考えております。 今後,駅ということもありますので,JRとも様々な協議が必要になってこようかと思いますけれども,しっかり笠岡市の要望もお伝えしながらJRにも対応していただけるかどうかというところを検討しつつ事業は進めていきたい,このように思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 山本議員。 ◆5番(山本聡君) ありがとうございました。 その施策の中へ入れ込みたいという思いが一つあるんですけれども,自転車,これ前回お尋ねしたんですけれども,ラ・マル・ド・ボァが止まらないというJR様の御回答だったんですけれども,駅舎を造る際に自転車での乗り降り,止まらなくても自転車で乗り降りができるような構造,それが北と南を一体化して港まで自転車を運べる,2号線をまたいでつながる,そういった動線も私はあってもいいのではないかと思っております。現在,南地区の一部ショッピングセンターさんがございますけれども,あちらとのつながり,そして北とのつながり,そういったところが一体となればもっと利便性は高まりますし,環境に配慮して笠岡らしい駅舎を造っていただけるんじゃないかと思っております。 笠岡駅長にヒアリングをしていく中で,今金光駅が南口を造ってますと,もうすぐ開通しますということでありました。金光の駅につきましては,北と南はつながってないということでございます。費用面のことがあってということですけれども,鴨方の駅につきましてはつながっております。そういった背景も持って,笠岡駅は港がありますので,港の利便性を高めるという意味でも北と南というか,表と南口がつながるということは,放蕩息子がないお金を出して造ってくれというふうなわけでもないんですけれども,そこはしっかりとつなげていただいて,町を一体化させていくということが私は必要ではないかと思っております。 できれば西ノ浜の辺りの住宅地とつながっていく,あるいは北も中心部とつながっていく,そういう流れができればと思ってるんですけれども,現在一部お土産屋さんと言っていいんでしょうか,Harevajaさんが営業されてますけれども,今日曜日はお休みと伺ってるんですけれども,観光客の方が分かりやすいようにHarevajaさんではかさおかブランドを一手に扱っていただいております。かさおかブランドの発信の情報の意味でもぜひ笠岡をPRしていただきたいとも思っております。 今の駅前の周辺ですけれども,北木石を使ったモニュメント,あるいは白石踊の機械というか踊り子みたいなものが回ってますけれども,あの周辺,広場の整備,若者を中心に日よけのある,あるいはお年寄りが休憩できる広場が私は必要じゃないかと思うんですけれども,デッキも含めて広場の,現在広場はありますけれどもちょっと狭いかなとも感じております。その辺り,広場の設置についてはいかにお考えでしょうか,お尋ねいたします。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 佐藤建設部長。 ◎建設部長(佐藤博之君) 山本議員の再質問にお答えをさせていただきます。 駅前に広場ということでございます。待ち時間の憩いの場として整備できるスペース等当然必要になってくると思います。公共交通の戦略として交通事業者といろんな協議をしながらそういう交通網の確保や停車場所というのもいろいろ検討をしていく必要もあろうかと思います。 昨年,実施をしたJR駅の利用者の動向調査ということをやらせていただいた中で,今笠岡駅に必要なもの,要望としてどのようなものがありますかというアンケートを取らせていただいております。その中では,やはり広場であるとか飲食店であるとか,若い方ではカフェ,また図書館というようなこともアンケートの中には書かれております。今後のJRとの協議になろうかと思いますけれど,駅周辺の整備事業の中でしっかりと検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 山本議員。 ◆5番(山本聡君) ありがとうございます。 駅のファンという視点で話をさせていただきたいんですけれども,くろしお中村駅の例を紹介させていただきます。 この駅についてはデザイナーが入って改善に努めたらしいんですけれども,いろいろアンケートもいただいたそうでございます。そして,駅のトイレをきれいにできたらという,そういった意見もあったそうですけれども,ポイントはデザイナーが考えたのは待ち時間の質の向上ということであったそうでございます。1時間に1本の電車について待ち時間が1時間ある,そういった中で何が求められているかというと,やはり質の向上ということで先ほど図書館の併設なんかもありましたけれども,そういった施策を講じながら待ち時間の質を向上させる,そういうことを取り組んだ結果,駅舎もきれいになったそうでございます。駅で発生するごみは半減いたしまして,落書きやたばこの吸い殻は一切なくなったそうでございます。身辺をきれいにする,質を高めるということで全体が高まっていくという,そういう例ではないかと私は考えております。 ここで,唐突ですけれども東京駅の御紹介をさせていただきます。 この質問をするに際して本を探してたんですけれども,「東京駅の扉」という本がございまして,この15章に北木島物語と題しまして石が紹介されております。これはフォトグラファーの本なんですけれども,駅前の解説ボードに北木島及び腰壁,玄関周り等の御影石の説明を読んで,このフォトグラファー,筆者です,初めて北木島の存在を知ったそうです。東京駅は御存じのとおり建築家の辰野金吾氏が設計したもので有名ですけれども,その筆者は笠岡駅から,伏越港でしょうかフェリーに乗って北木島へ初めて訪れて,いろいろと聞いたそうです。そこにあったのが,たまたまですけれども「残念石」があったそうでございます。 私はこの「残念石」の存在を聞いたんですけれども,町のにぎわいというところへつなげたいと思うんですけれども,靖国神社に4本持っていった中の2本が使われなかった。恐らく現地で色,形,微妙な形だと思うんですけれども,いろいろ比べた結果2本が余ったんじゃないかと思っております。私は,これは勝手な意見ですけれども,この「残念石」を北木島,いいんですけれども,ぜひメインのとおりの県庁通りへ持ってきて,靖国神社の鳥居ではないんですけれども,何かモニュメント的な,そして「残念石」というのは本当に残念な言葉でして,もっと何か笠岡を象徴するような,そういった石の名前ができないかな,これをきっかけにまちづくりの一つにつなげていっていただければなと思っております。 あわせて,駅舎のデザイン,意匠ですけれども,北木石を使った,あるいはれんがを使った,東京駅に模すわけじゃないんですけれども,規模は小さくてもいいと思うんですけれども,笠岡らしい駅を北木石にちなんだ,辰野金吾氏にちなんだえんじ色と白色のコンパクトなしょうしゃな駅にしていただきたいなと思うんですけども,この点いかがでしょうか。
    ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 佐藤建設部長。 ◎建設部長(佐藤博之君) 駅のデザインといたしまして,れんがであるとか北木石を使用したらどうかということの御質問でございますけれども,駅の今の整備構想の中で駅そのものがまだどこまで工事が整備の中で係ってくるかというところもこれからのまだお話になっております。そのような中で,今どのようなものでやっていくかっていうところも何も決まっていない状況でございます。 山本議員の御意見っていうのはしっかりと受け止めさせていただきまして,できるものにつきましては一部でも使えるようなことは当然検討はしていけばいいのかなっていうのは思っておりますけれども,今の段階でどのようになるということは答弁としてはお控えをさせていただきます。すいません。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 山本議員。 ◆5番(山本聡君) ありがとうございます。お答えにくい質問で申し訳ございませんでした。 辰野金吾氏は200ほどの建物を建てているそうでございます。ぜひ,ゆかりのある北木石を使った駅舎に仕立てていただけるようお願いをいたします。 もう一つ,東京駅も含めてですけれども,石を使ったあるいは木を使った,こういった駅舎を中心にしてまちづくりを行っていく,地元の資産を活用してまちづくりを進めていくということでございますけれども,実は先般竹喬美術館にたまたま所用がありまして,生まれて初めて中へ入った次第でございます。館長のお導きをいただきまして,2時間ほど竹喬美術館を拝観させていただきました。中でも目に留まりましたのが,小田県庁跡の今の正門の絵でございます。これは当時100周年の事業として描かれたものらしくて,私の家にも絵皿があったんですけれども,猫が落として割ってしまいました。今なくて残念なんですけども,その笠岡小学校の小田県庁跡の門を描いた竹喬さんが書いたコメントが横にありました。この門を残した笠岡市民の文化の高さと併せて歴史の厚みというふうに書かれてありました。この笠岡小学校の門,私は笠岡小学校出身ですので,またひとしおに思いがあるんですけれども,この門を中心にした動線,先ほどの駅,そしてみなと・こばなし,この一直線をぜひ笠岡の資産につなげていただきたい,「残念石」を含めて次の笠岡のシンボルマークといいますかランドタワーの位置づけで考えていただければと思っております。 以上でございます。1項目めの質問を終わらせていただきます。 ○議長(藤井義明君) 以上で1項目めの質問を閉じます。 続きまして,2項目めの質問を求めます。 山本議員。 ◆5番(山本聡君) それでは,2項目めの質問をさせていただきます。 2ポイントございます。 1点目,笠岡市の業務継続計画,ビジネス コンティニュイティー プランです,BCPで基本的な考え方として前提として上げられているのが南海トラフ地震でございますが,昨今頻発する台風の大型化,あるいは現在のコロナなどの疾病などを想定した計画が早急に取りまとめられる必要がございます。この質問につきましてはもうるる説明をしていただいてると思いますけれども,改めてここで実施体制をお伺いしたいと思います。 2点目,現在の本庁舎及び分庁第1以外に庁舎使用不能時の代替庁舎は想定していますでしょうか。この点につきましては,市長は建て替えの思いはあまり高くないとも聞いてるんですけれども,この点も含めてお尋ねしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(藤井義明君) ただいまの質問に対し,執行部の答弁を求めます。 森山危機管理部長。 ◎危機管理部長(森山祐武君) 2項目めの1点目につきましてお答えします。 笠岡市業務継続計画は,笠岡市地域防災計画で想定される最も被害の大きい南海トラフ巨大地震を前提として計画を策定しております。駿河湾から日向灘においてマグニチュード9クラスの南海トラフ巨大地震が発生した場合の笠岡市の被害想定を申し上げますと,最大震度6強,津波高は最大3.2メートルとされております。笠岡市で考えられる最大規模での被害想定を基に計画を策定しておりますので,大型化する台風の甚大な被害等にも対応できる計画になっていると考えております。 また,新型コロナウイルス感染症などの疫病対策は,笠岡市新型インフルエンザ等対策行動計画に基づき実施しております。笠岡市新型インフルエンザ等対策行動計画では,通常の業務を縮小して実施する業務内容や期間,受付窓口等の対応方針などを笠岡市業務継続計画で定めると記載されております。そのため,感染症などの疫病対策においての非常時の優先的業務などは,笠岡市業務継続計画を準用して対応することとしております。 以上のことから,現在のところ台風や疫病ごとの業務継続計画の策定は予定しておりませんが,今年度岡山県が台風接近時における高潮浸水想定区域の指定を検討していることなど,日々新しい情報が国や県などから提供されます。そのため,台風等における被害想定が南海トラフ巨大地震を超えるなど新たに対策を講じる必要性が判明した場合は,随時計画の見直しを実施したいと考えております。 また,業務継続計画は策定することが目標ではなく,対策が不十分な項目について計画的に取り組むことが必要となります。今後も笠岡市業務継続計画に基づき,大規模災害発生時においても被災者の保護や住民生活の安定が図れるよう対策を講じてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 次に,2点目につきましてお答えします。 現在の本庁舎は昭和30年に竣工し60年以上が経過しており,老朽化が著しく,耐震診断の結果では耐震性能が低い状況にあります。また,分庁舎第1につきましては耐震補強工事が完了しており耐震性能を満たしておりますので,仮に本庁舎の機能が失われた場合,分庁舎第1に本庁舎の中枢機能を移転し,災害時の対応に当たることとなります。 分庁舎以外の代替庁舎につきましては,現在笠岡総合体育館及び保健センターを考えております。この2施設につきましては,基幹系及び情報系ネットワークが構築されており,臨時の拠点となるものであります。今後,南海トラフ巨大地震による液状化被害や避難所の確保等を想定し,ほかの公共施設の確保について検討する必要があると考えております。 次に,本庁舎の耐震補強でございますが,建物のコンクリート強度が不足しているため基準を満たす完全な耐震補強工事ができませんので,耐震化の計画はございません。しかし,市役所の庁舎は災害時に市民の安全を守る防災拠点として重要な役割を担う施設でもありますので,建て替えの検討を行っております。 昨年度から副市長を委員長とする新庁舎建設検討プロジェクトチームの中で現本庁舎の現状と課題を整理し,庁舎整備の必要性,基本的機能,建設位置,規模などの基本的な事項を定める基本構想(案)の策定を進めているところでございます。また,公共施設整備費引き当て基金への積立てを行い,資金面においても取組を進めているところでございます。 先ほど,山本議員のほうから辰野金吾さんの話が出ましたけれども,東京駅の設計をされた方で非常に有名な方なんですけども,御存じのとおり日本銀行本館の設計もされたということで,北木石を設計の中に入れていただいて,イギリスで留学をされて日本国の明治時代のれんがから石造の建物に移るときに非常に大きな役割を果たされた方です。本当に北木島の石を大きく発展をさせてくれた,広めてくれた方でありますけども,辰野金吾さんは佐賀県の唐津出身だと思うんですけども,笠岡市がたしか小田県庁の県庁所在地だった頃,東京大学の試験を受けるために唐津から電車で東京駅に向かったんですけども,途中路銀がなくなって歩いて東京まで行ったっていうことがあります。笠岡市も途中で息切れしないように,しっかりとキャッシュフローを見ながら建設計画を立てていきたいなというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 山本議員。 ◆5番(山本聡君) ありがとうございます。 仮に本庁舎が使用不能になりまして,3階にあります情報発信機能,これにつきまして使えないということになれば,代替の設備あるいは場所,分庁舎があるんですけれども,これにつきましての代替案,これはあるんでしょうか,お尋ねいたします。 ○議長(藤井義明君) 森山危機管理部長。 ◎危機管理部長(森山祐武君) 山本議員さんの再質問にお答えいたします。 本庁舎が災害で使用不能になった場合の3階にあります防災行政無線等の機能の代替えでございますが,仮に本庁舎の防災無線が使用不能になった場合は,無線局が相生のほうにあります。こういったところを使用する,また各子局のほうで随時連絡等を入れてもらうというような方法で対策をしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 山本議員。 ◆5番(山本聡君) ありがとうございます。 情報の発信ということにつきましては,災害時初動が全てとも聞いております。あるいは2割程度しか機能しないだろうという意味でも,情報が混乱すると我々市民にとってはどうしていいのか分からない,そういった状況に陥ると思います。この情報発信の最初の段階を誤らないように,建物は壊れても情報だけは入手できるという状況にしていただければと思っております。 あと,建て替えの時期,場所,タイミングですけれども,今本庁舎の周辺いろいろ家が建ち並んではいるんですけれども,先日森山部長とこの周辺を見させていただきました。私は建て替えの場所も近くにはあるんではないかと感じております。その辺の辺りも含めて御検討をいただいて,早急に災害対応という意味でも庁舎の建て替えといいますか,刷新を進めていただければと思っております。 話は変わるんですけれども,内閣が今回デジタル担当大臣,省になるんですか,庁になるんですか私は把握していないんですけども,1週間前では庁というふうなそういった提言もありました。平井卓也氏が担当大臣ということですけれども,デジタル化ということは時代の流れでございまして,ぜひ笠岡市におかれましてもデジタル部を置いていただければと思っております。栗尾議員からは広報も大切だと提言があったんですけれども,デジタル,広報について今後組織の改革においてどのように考えてらっしゃるか,意見をお聞かせいただければと思っております。いかがでしょうか。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 辻田総務部長。 ◎総務部長(辻田尚史君) デジタルに対応した組織についてでございますけども,これまでの御質問の中でも出てまいりましたコロナによって生活様式も変わり,ICT,デジタルの活用,リモートによる教育であるとか,仕事もサテライトオフィスであるとか,そういったことで,このコロナ禍においてデジタル化に対応というのが非常に生活の中でも仕事の中でも重要になってきております。 ただ,これからまた組織機構改革を検討していくわけですけども,はっきりとデジタル課というふうな部署が設けれるかどうかというのはこの場では申し上げられませんが,そのときの時代の要請といいますか,そうしたものに対応できるような組織に都度見直しをしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 山本議員。 ◆5番(山本聡君) ありがとうございました。 もう時間もないんですけれども,最後に私の説明の補足をさせていただきます。補足といいますか,思いでございます。 先ほどの辰野金吾氏を引き合いに出すんですけれども,辰野金吾氏の「東京駅の扉」という本によりますと,息子さんがこう書かれてました。彼は,一生のうち3度万歳をした。最初は東京駅の建築が決まったとき,そして2回目は日露戦争が終わって東京駅を建築する予算が下りそうだというとき,そして3度目は臨終のときなんですけれども,枕元にいらっしゃる皆様に向かって,起こしてもらって万歳をしたそうでございます。私もこれに倣ってではないんですけれども,ぜひ本庁舎の建築をするぞと,予算が取れて決まったとき万歳をしたいと思います。あと,もう一回あるんですけども,選挙のとき,もしも勝てばですが,万歳をしたいと思っております。 そして,耕作放棄地,笠岡はたくさんあるんですけれども,森岡議員の話もありましたようにどうするんだという,そういう御意見ですけれども,今私の足元ではオリーブを何種類か御案内をして植えていっていただいております。これは耕作放棄地の解消に非常に役に立つんではないかと思っております。この場をお借りして紹介するんですけれども,鳥獣対策にもなります。そして,もちろん利益にもつながっていく,このオリーブが笠岡にずっと広がってきて,そして島しょ部にオリーブとレモンの木,これを植えていきたいと思っております。笠岡市の財産にできたらと考えております。これがなされたとき,私は枕元で万歳と叫びたいと思います。 これをもちまして質問を閉じさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(藤井義明君) 以上で5番山本聡議員の質問を終結します。 以上で本日の議事日程は全て終了しました。 次の本会議は明日17日木曜日午前9時30分から開議します。 なお,議事日程は諸議案質疑以下,追加議案上程です。 本日はこれにて散会します。            午前11時54分 散会...